最近床が友達!

日々の労働が辛い僕の体験まとめノート

本の感想

読書感想-『虐殺器官』

今更解説も不要。そんな有名な作品 読もう読もうと気になり続けて早数年、映画化の際にも読まないままきて、最近ようやく読み終える。 ハードなSFでもあるんだけれど、その書き方のおかげか どこか儚さとか寂しさを覚える、独特の雰囲気が印象的であった。 …

小説『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』を読んだ感想

アニゴジ小説の第2弾 てっきり、昨年の怪獣黙示録だけの単発だと思っていたら、今回も映画の公開に先が掛けて発売 次の映画でメインを張りそうなメカゴジラを副題にする辺り、映画のメイン要素を紹介するコンセプトなのかなーと 感想 人によってはタイトル詐…

デビルマンというすげえ漫画と出会う

※この記事は2018年になって初めて漫画版デビルマンを 読んだオタクの感想になります。 今さら気にする事じゃないので、ネタバレも普通にあり。 以前からその評判を聞いてはいたけど 今月の給料がそれなりに人権を得られる額だったので 今まで読んでみてかっ…

新鮮 THEどんでん返し 切り口の面白い短編に転がされる-読書感想

ジャンル:ミステリー ミステリ小説に期待する事は多々あれど、やっぱりどんでん返しは外せない 悲しいかな、最近週末は在宅が多く 長編を読むのが難しい中で本屋を徘徊したら発見 どんでん返しに特化した短編。 こういうのもあるのか(^人^) 感想 収録され…

精神鑑定はなぜ間違えるのか? 再考 昭和・平成の凶悪犯罪 -読書感想-

ジャンル:新書 常軌を逸した殺人事件等が起きると必ずと言ってもいいほど聞かれる、精神鑑定という言葉。 本書は、過去に起きた事件を例に挙げつつ、犯人の精神面の考察、そして実際に下された 精神鑑定の結果を再考するといった内容 感想 タイトル的に堅い…

最近読んだミステリ小説②

またしても、読んで面白いと思ったものの中々感想が書けないままな本が溜まる事態に … なので、今回も一気にドドっとまとめました。 感想 『邪馬台国はどこにありますか』 とあるバーに集まった者達の会話によって、歴史の様々なミステリーを検証していく本…

『楽園のカンヴァス』 ミステリー×美術はめちゃくちゃ面白い -読書感想

ジャンル:ミステリー、美術 自分が全く触れて来なかった分野について、本を読む事で興味が広がるという事は ありふれているかもしれないが、実際体感出来ると、世界が広がったようで何か嬉しい。 感想 とある大物コレクターが所有していたルソーの未発表の…

『死刑 その哲学的考察』 考えるきっかけであり指針にもなり得る1冊-読書感想

ジャンル:新書 死刑について書かれた本は沢山あるけど、どれも何かイマイチ取っ付きにくい。難しそうだったり 肯定・否定の主張がしんどかったり。本書も人からすれば、そんな取っ付きにくい1冊に入るとは思う。 個人的にタイトルがカッコ良かったのと、単…

最近読んだミステリ小説の色々感想 -読書感想

本自体は楽しくて読んでも、いざ感想を書こうと思うと中々書けない… そんな本も結構増えてきている現状。しかし、ちゃんと全部面白く、色々思った事もあるのも事実 なので、短めでも詰め込んだ感想集的なのをやってみようと思った次第 感想 改訂完全版 異邦…

『倒錯のロンド』気持ちよく感覚が狂ってくるロンドはこちらです。 -読書感想

ジャンル:ミステリー ミステリ小説もそこそこ読んでくると、次こそは絶対に騙されないし自力でトリック解く!みたいな気持ちになるし それが叙述トリックなら尚更負けねえ、みたいに思ったのも束の間、今回もダメでした… 感想 人生を賭けて書き上げた、ミス…

『タイムマシンのつくりかた』 ロマンを現実に出力する方法-読書感想

ジャンル:科学読み物、SF 色々な物語の題材として有名過ぎる程のタイムマシン このロマン装置について、旧友のように何となく知ったような気持ちになっている。 しかし、そのメカニズムや製造方法はどこまで迫っているのか?そんな疑問に対する本気の回答が…

『巨大企業は税金から逃げ切れるか? パナマ文書以後の国際租税回避』今と未来のタックスヘイブンを見つめる-読書感想

ジャンル:新書、経済 新書はその厚さも相まって、読みたい知識をサクッと読める反面 発売時期とかブームの関係で似たような本が多かったりして 一つのジャンルを掘ると、何回も同じような内容を読む事も多い(それも大事な事なんだけれど) 今回はそんな中、…

『ハサミ男』私はこの殺人鬼にお付き合いする -読書感想

ジャンル:ミステリー ミステリ小説にわかでも、何冊か読んでいるとその様々な主人公がいる事に気が付く 探偵、刑事、助手、進行役、そして犯人 本作は、そんな本来の犯人であるハサミ男と共に謎を追う、ある意味で不思議な物語であり その高い評価に違わな…

『愚行録』証言のみで描く事件と無情感 -読書感想

ジャンル:ミステリー 普段ミステリ小説を読んでいると、だいたい殺人事件が発生すると読者は当事者側 その現場にいた人物目線でいる事が多い。被害者の人となりもそれなりに知っているし、もしかしたら犯人の動機も そんな経験の中で、本作が行なう事件の描…

『プリズム』推理を読む、面白さが突き刺さる -読書感想

ジャンル:ミステリー ミステリ小説の楽しみ方として何を重要視するのか。 それは勿論人それぞれであるけど、やはり犯人とそのトリックが明かされる瞬間は、少し変え難いものがある。 そんな考えを良い意味で改めてさせてくれたのが本作。 ミステリ小説の新…

『天使の囀り』 苦手注意とネタバレが紙一重でも勧めたい -読書感想

(久しぶり引っ張り出したらカバーが行方不明に…) ジャンル:ホラー 何が原因か分からないけど、恐ろしい事が起きている このような不気味さが漂うホラー小説に出会えると嬉しくなってしまう。 本作を初めて読んだのは中学生の頃。当時はその展開に、すげー…

『ルパンの消息』 ミステリー×青春が苦く面白い-読書感想

ジャンル:ミステリー 妙な拘りを持っているサイコな殺人鬼、ドヤ顔で事件を解決する名探偵、組織と戦う警察官達 どれもミステリ小説では欠かせない要素であるし、僕もだいたいこの3つをイメージする。 本作はそれらとは、少し違う。青春という要素が入る事…

『ライアーズ・ポーカー』面白い、実話系 投資銀行物語 -読書感想

ジャンル:ノンフィクション、経済 米国ウォール街の大手金融機関。そこでは、どのように仕事がされているのだろう? という興味や疑問に対して、本書を読むと得られる回答は中々強烈だった。 まさに、狂乱の日々 感想 1980年代末、大手金融機関ソロモン・ブ…

『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』 金融危機が、面白い-読書感想

ジャンル:ノンフィクション アメリカのサブプライムローン問題に端を発した金融危機 「100年に一度」とか「世界恐慌の再来」とか言われている通り、悪いイメージしかない ところが、その金融危機で大金を稼いだ側に視点を移すと、途端に面白い物語になった …

『殺しの双曲線』2つの事件が重なる真実-読書感想

ジャンル:ミステリー 西村京太郎と聞いて、土曜サスペンスの電車が走るCMが思い浮かぶのは僕だけでないと思いたい。 そんな氏が描く、土曜サスペンスのとは違ったミステリ小説ってどんなものなんだろう?という興味が出発点 感想 本作の舞台は、東京と東北…

『完全改訂版 斜め屋敷の犯罪』そのトリックは一見の価値あり -読書感想

ジャンル:ミステリー 「バカミス」というジャンルがあるらしい 「バカなミステリー」の略ではなく、読者が 「そんなバカな!となるミステリー」との事 探偵 御手洗潔シリーズの第2作目となる本作は、そんなバカミスとして紹介されるのをよく目にし バカミス…

『連続殺人鬼 カエル男』カエルが運んできた暴力と問い掛け -読書感想

内容紹介 ジャンル:ミステリー 連続殺人鬼カエル男による無秩序な猟奇殺人と、それに翻弄される警察。 やがて、狂気は街全体を包んでいく 感想 先日、本屋を歩いていたら、本作が平積みになっているのを発見して驚く。 「?」と思っていると、帯に何やらテ…

獄門島 -読書感想

ジャンル:ミステリー 感想 金田一耕助シリーズに初めて触れる 島を舞台に発生する3つの殺人事件もだが その島を取り仕切る鬼頭家の本家・分家騒動 どこか閉鎖的な集落の雰囲気と、既にどこか 嫌な感じ 文章や台詞回しにはさすがに時代を感じるが わりとすぐ…

噂 -読書感想

ジャンル:ミステリー 新作の香水を売り出すプロモーションとして 少女の足首を切断するレインコートを着た男 -レインマンの噂が流される その甲斐あって、商品はヒットするが 噂の中の存在でしかなかったレインマンが 実際に現れ殺人事件を起こしていく 感…

『改訂完全版 占星術殺人事件』 トリックに気付く事の面白さを知る-読書感想

ジャンル:ミステリー 今回も、よくオススメで挙がる作品を読む 名探偵 御手洗潔シリーズの第1作目 そういえば、名探偵〇〇シリーズみたいな、ミステリ小説は初めて読むなぁ 感想 強烈な独白小説から始まる本作。サイコ小説か?と一瞬面食らってしまった(笑…

『十角館の殺人』この充実感と面白さは十角形 -読書感想

ジャンル:ミステリー ミステリ小説を読み始めてからまだ日が浅く、専ら、オススメとされるものを読んでいる中 色んなサイトで、オススメとして見かけていた本作 読み終えた今、その理由をこれでもかと知る。いやー面白かった(^人^) 感想 雰囲気のあるプロ…

騙されてたまるか 調査報道の裏側 -読書感想

内容紹介とレビュー ジャンル:新書 日本テレビ所属の記者 清水潔氏による これまでの活動の内容であったり 仕事に対する信念や姿勢が纏められている。 良かった点 プロの事件記者の活動を垣間見る事が出来る 収録されている事件が興味深い テーマの割に読み…

『ロートレック荘事件』認識が歪むその瞬間-読書感想

ジャンル:ミステリー ミステリ小説を読み出して日が浅い中、初めての館ものを読む。 ミステリー的には王道だしワクワクしてしまうにわか。 感想 すっかり騙されてしまうのはいつもの事として、本作のいざネタばらしを迎えた瞬間の 今読んでいる文章が分から…

怪談狩り 禍々しい家 -読者感想

内容紹介とレビュー ジャンル:ホラー 実話怪談集の第3弾 筆者が蒐集した家に纏わる怪談が 話掲載されている また、一時期話題となった 山の牧場に関する後日談も収録 良かった点 各話4~8P程の短編集なのでさくさく読める 内容のバリエーションが豊富 時期…

凶悪 ある死刑囚の告発 -読書感想

内容紹介とレビュー ジャンル:ノンフィクション ある死刑囚の告発により発覚した 後に、上申書殺人事件と 呼ばれるようになる殺人事件 その内容と告発から裁判までの流れについて 告発を受け、取材活動を行った記者の記録 良かった点 担当記者の心情を挟み…