獄門島 -読書感想
ジャンル:ミステリー
感想
金田一耕助シリーズに初めて触れる
島を舞台に発生する3つの殺人事件もだが
その島を取り仕切る鬼頭家の本家・分家騒動
どこか閉鎖的な集落の雰囲気と、既にどこか
嫌な感じ
文章や台詞回しにはさすがに時代を感じるが
わりとすぐ慣れる。むしろ、それが独特な
リズムを生むようにすら感じる
3つの殺人事件はどこか奇怪。自分なりに
推理を試みるが、筆者が用意した甘い罠に
気持ちいいくらいに引っ掛かってしまった
(ここで推理を断念する)
そして、犯人と真相を知った時の気持ちは
解説でも触れられているが、妙な爽やかすら
感じられるという不思議な経験をする。
しかし、事件の根底にある島と特殊な環境や
それ故の人間の情念などは、混ざり合った
ドロドロしたような印象は強烈だった。
[おわりに]
初めて読んだ金田一耕助の活躍
確かに少々変人めいており、島の巡査さんが
勘違いを起こすのも、ある意味で納得
しかし、推理の際に魅せるキレッキレの姿は
正直カッコよかった。
時代設定が戦前と戦後を挟んでいる事すら
初めて知るにわかだけど、とても面白かった
シリーズの中に名前だけ知っているものが
幾つかあるから、それらを今後は読み進めて
いきたいなーと思う
2Darkプレイ日記-第4の事件 -ゲーム感想
さすがにサイコな連中と3回も戯れると
次はどんな奴が飛び出してくるのか?
そんな楽しみが出てくるこの頃
そんな中、見つけたデリのチラシを確認
人肉調理を囁かにアピールする内容が光る
マジ…???
[ようこそカニバリハウス]
今回の現場は、どうやら二階建ての民家
とりあえず庭を散策を…と思ったら串刺しに
あえなく、デス1を記録
[建築条例を何とかしろ]
住宅へ侵入し調査開始、意味深な鍋を発見し
同じ意味深な暖炉の上に置く…すると
隠し扉が開き、奥に広大な施設が現れる
この街の建築事情はどうなっているんだ…
隠し扉、地下室、串刺トラップ、床ノコギリ
どれも既に複数回出会っている設備
こんなホットな住環境に視界がグニャる
[闇に紛れる]
潜入後、見つかり何度も追い回される
そんな繰り返しの中、攻略する上での
重要なアクションに気づく(絶望的に遅い)
暗闇に紛れるという事だ
室内の暗がり、明かりを消した部屋
そこに自分も明かりを消して潜む
すると、敵が明かりを持っていない場合
難なくやり過ごす事も、すり足移動も出来る
(何故か正確にこちらを見つけ殴ってくる
奴もいる!)
前回の声出し誘導もそうだけれど
こうやって遊びながら、その有用性に
気付く瞬間が嬉しい
[大人の工場見学]
隠し扉を抜け、食肉工場に至る道は中々地獄
出来立ての人肉料理を囲む団欒サイコ
工場中に捕らわれた子供を連れ出せば始まる
豚頭男とのラララ鬼ごっこ(2回もあった!)
[おわりに]
今回でカニバリズムまで登場したこのゲーム
各ステージへの移動はスミス氏の部屋にある
壁掛け地図から行うんだけど、その地図が
どんどんサイコに染まっていく
ゲーム内容は過激に一直線なのに
プレイは自分自身の上達により、快適になる
そんな相反する矛盾を抱えながら
カニバリズムハウスから帰宅したら
スミス氏の部屋がめちゃくちゃになっていた
地獄は続くょ
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噂 -読書感想
ジャンル:ミステリー
新作の香水を売り出すプロモーションとして
少女の足首を切断するレインコートを着た男
-レインマンの噂が流される
その甲斐あって、商品はヒットするが
噂の中の存在でしかなかったレインマンが
実際に現れ殺人事件を起こしていく
感想
殺人鬼の噂の噂を創作し流布したところ
実際に、それが現れて事件を起こし始めた。
という、とてもワクワクする内容
勿論、ホラーでなくミステリーなので
犯人はちゃんと人間。
本書の初刊は2001年。本文中にも登場する
iモードが普及し始めた頃の空気が感じられ
懐かしさを覚える。
聞き込み等の地道な操作と分析を積み重ね
うわさを範囲を特定、じりじり狭めていき
その元凶に迫る過程の面白さは、噂という
題材ならでは
また、主人公の小暮刑事は妻を事故で失い
娘との2人暮らし。親子の会話シーンが
ちょくちょく挿入されるが、是非ここは
読み飛ばさずにして欲しい
[犯人について]
正直、そこに着地するのかーという印象
この辺りには個人的にはあまりドラマ性を
感じなかった。しかし、動機については
本作の事件を思うと◎
[おわりに]
捜査本部の方針とぶつかりながらも
主人公コンビが、事件の背後に流れている
噂に気付き、犯人に辿り着く。
その過程を楽しむものだったかなーと
思っていると、最後の最後にガツンと
やられてしまった。あの終わりはずるい
2Dark プレイ日記-第3の事件+α -ゲーム感想
前回攻略した第3ステージ
その補足と色々
例によって誘拐された子供を救出するため
単身、やばい病院に乗り込むスミス元刑事
厳戒態勢の地上施設をくぐり抜けた先には
徘徊する異形、毒ガス、絶賛稼働中の解剖室
そんなワンダーランドでした
[悲しき異形さん]
この地下を闊歩する異形の方々
悲しき事に、あまり頭が良くなく
こちらの誘導に引っ掛かりまくってしまう
- 部屋に閉じ込める
- 毒ガス部屋におびき寄せる
といった方法で簡単に無力化…
カナシイネ
[マッドな医者-知性]
今回の主犯
運営するホスピスを隠れ蓑とし
子供を解体して臓器売買や実験をしてた模様
だがその割にあまり切れ者のように見えない
スミス元刑事が解剖室に毒ガスを注入し
それに慌てて飛び出てくる姿が忘れられない
(そもそもなんで毒ガスが流れる構造にした)
その上、銃持ちとはいえ、こちらも簡単に
誘導に引っ掛かり、部屋に捕獲できる始末…
院内で流れる洗脳映像
部外者に見られたら1発アウトな映像にも
顔を出し、注意を喚起する熱い職業人
[おわりに]
ステージ3はこれまでに比べて警戒が厳しく
もはやこれまでかとも思ったが
何とかクリア。試行錯誤して探索する面白さ
それを改めて感じた。
また、臓器や手足、未来の機械といった
よく分からない入手アイテムもあり
何かやり残した事があるのでは?という
不安が晴れない
[意外な場所]
ステージ終了後、酒場に呼び出される
各ステージと自宅以外にもこんな場所が
用意されている事が何だか意外だった
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Wake Up Girls! 4th LIVE TOUR 「ごめんねばっかり言ってごめんね!」仙台公演 -ライブ感想
8月5日開催 WUGちゃんツアー仙台公演に
参加してきました。
仙台公演に行くのも4年目
もはや、夏の風物詩となってきたところ
今回はまだツアーの途中なので、これからの
ネタバレにならない範囲での感想を
思い出と忘備録
会場は昨年と同じ、仙台サンプラザ
なので、余裕ぶっこいていたら
開演5分前に駆け込む事態になり焦るオタク
[違うユニットのライブに来た感覚]
これが個人的に今回1番感じた事かも
知れない
去年のツアーもセトリを工夫してたけど
今年はそれ以上に意欲的なセトリに思う
定番曲も勿論あるんだけど、最近増えた
タイアップ曲(アニメWUG外の曲)や
初めて聞く新曲が中心に据えられたセトリは
もはや、新鮮を通り越し、ご新規気分に(笑)
ツアー参加は4回目だけれど、今回が1番
「変化」というものを感じる
[やっぱWake Up Girls!だなー]
終演後、真っ先に出た気持ちでした。
違うユニットのライブに来たとか言って
結局この感想に落ち着くのが何ともオタク
曲や衣装、あとちょっと雰囲気も変わった感
でも、やっぱりライブはちゃんとWUGライブ
もはや実家のよう(笑)
さすがにマンネリを覚えそうな4年目に
新しい新鮮な気持ちを持ち帰られるってのも
何か嬉しい
[以下、雑感]
- 1stのキャラソンメドレーがとても良かった。仙台公演での青山奥野永野さんのキャラソンは、1stツアー千秋楽を思い出す
- コールに、まさかの\オレモー!/が定着しつつあって笑う。個人的に結構型がガチガチだと思っていたWUGライブコールでこの展開は予想外過ぎた面白
- 『地下鉄ラビリンス』がめっちゃ楽しかった!『極上スマイル』はもはや貫禄すらある
- 新章OPがめっちゃポップな曲でビビる
- 新衣装が可愛い
- 仙台サンプラザの三階席最前は飛ぶのも命懸け
- WUGちゃんとRGRちゃんがまだ顔合わせもしてないとマジ?
[おわりに]
今回は、前日のTIFではしゃぎ過ぎたせいか
体ボロボロのコンディションだった仙台公演
なので、最初はたまに手を動かす地蔵状態
(地下鉄ラビリンスの時に、一気に復帰して
地下鉄ラビリンスがめっちゃ好きな
オタクみたいになる)
その時に思ったのが、WUGちゃんのライブは
普通に見てるだけでも楽しめるなーと
勿論、オタク補正入ってるからでもあるけど
そういう新しい発見が印象に残る
仙台遠征は今年も楽しかったけれど
どこか満喫し切れなかった部分もあるので
今年もう一回くらい行ってリベンジしたい…
『改訂完全版 占星術殺人事件』 トリックに気付く事の面白さを知る-読書感想
ジャンル:ミステリー
今回も、よくオススメで挙がる作品を読む
名探偵 御手洗潔シリーズの第1作目
そういえば、名探偵〇〇シリーズみたいな、ミステリ小説は初めて読むなぁ
感想
強烈な独白小説から始まる本作。サイコ小説か?と一瞬面食らってしまった(笑)
その後から始まる本編は
それがきっかけとなり、日本中を巻き込み40年もの間未解決である、怪奇事件へと繋がっていく
40年前の未解決事件
本作のタイトルにもなっている、占星術殺人事件
僕自身が、こういった未解決事件ネタが好きな事もあり、御手洗と石岡クンが当時の状況を検証しつつ推理していく様は
未解決事件番組のようでもあり、好きな場面だ。そうやって、御手洗と読者へ事件の基礎情報を提供したところで、話が進む
魅力的な事件
本作に登場する占星術殺人事件は
- 見立て
- バラバラ殺人
- 一家鏖殺
- 密室
- 雪の上の足跡
- 不自然な連続殺人事件
という、パワー要素を詰め込みまくったかのような事件で、もう心が惹かれてならない
しかも、これが未解決事件であるという触れ込みが更に興味を加速させる
その内容が少しずつ検証され解き明かされていくワクワクは、これぞミステリ小説といった満足感
これが歴史に残るトリックか…
虚を突くというのは、こういう事なのだろうか。種明かしをされた今となっては
「なぜ気付かなかった?」と振り返る余地すらあるけれど、初めてそれを目にした時の衝撃が気持ち良かった。
作中、このトリックに気付いた御手洗が、声を上げ気が違ってしまった人のように描写がされているが
その気持ち、とても良くわかるよ御手洗クン…
気付いてしまう人はすぐに気付くかもしれないけど、そうでない人間で良かったー!と思えた瞬間
ネタバレを踏まずに読めた事が嬉しい。
おわりに
本作は、内容の面白さもさる事ながら事件の内容、鮮やかなトリック、そして何よりも探偵役が独自に推理をして
事件を解決するという部分に、「良さ」を覚えた。
と言うより、探偵物を読むのが初めてで、それが新鮮な体験だった。
御手洗潔シリーズ、オススメされている3作目までは、とりあえず追って見ようと思う。
2作目を読みました。
ワンダーウィード 2周年ワンマンライブ Wonder Box-ライブ感想
7月28日開催
ワンダーウィード 2周年記念ワンマンに
参加してきました。
比喩抜きで今年一番のフライデーナイト
思い出と忘備録
[ワンダーウィード]
初めて見たのは、3月のアイジェネ
名前も初耳レベル、ただオタクが
めっちゃ楽しそう。そんな出会い
[今この瞬間がワンダー]
今回は全曲生バンド、その時点で上がる
ワンダーウィードの曲はバンドサウンドが
主体だから、とても楽しみだった。
『タイムマシン』
『恋に休みはない』(エモさ200倍だった)
といった対バンでお馴染みの曲も切れ味鋭く
初めて聞く曲も、ガンガン刺さる
そこに、ワンマンで気合いの入った
メンバーの全力パフォーマンスがあり
何かもうすげえ良かった
これまで対バンで聞いてたけど
曲名が分からなかった、好きな曲
『peace』っていうらしいです
(教えてくれてありがとう)
[やっぱ、いさおだなー!]
衣装チェンジが何回かあった今回
その一回目に、先日発売の『六等星』を
提供した、いさおさんがゲストとして
場を繋ぎに登場(すごい使い方だ…)
いさおさんのトークと会場の良い感じの
出来具合に、アイドルライブに男が歌いに
来た事のアウェー感がゼロで笑う
いさおさんが歌った六等星も本当に良くて
男性ならではの力強さと熱さが
既に何回も聞いてきたこの曲の、また新しい
1面を魅せてくれた。
[激熱なラストスパート]
アンコール前ラスト2曲の
『get to chance』からの
『BANJIKYUSU PARTY』(以下、万事休す)の
流れが鮮烈だった
どっちも好きな曲で、しかも生バンド
『get to chance』の熱さに全焼した後に
『万事休す』でその日会場で初めて
出会ったろうオタクとサークル作って
盛り上がるのが、死ぬほど楽しかった
『万事休す』の時はサークル組むのが
お約束みたいなものらしくて、当日フロアは
3つに区切られていたけど、そのあちこちに
サークルが出来上がっていたのは笑った
最近めちゃめちゃに縁がある会場
[おわりに]
3月に知ってから、まだ4ヶ月
対バンで会う事も多くなったけど
まだ、それしか経ってない
合間に流れた2年間を振り返る映像でも
その場面の殆どを知らない
それでも、この日のライブがめちゃめちゃに
楽しかったし、嘘大袈裟紛らわしくなく
今年一番の金曜の夜だったと思っている。