最近床が友達!

日々の労働が辛い僕の体験まとめノート

The Sexy Brutaleを遊ぶ 第2の事件まで -ゲーム感想

配信開始日:6月18日

ハード:PS4

ジャンル:謎解きとアクション?

 

f:id:ai00914:20170613210818j:plain

 

The Sexy Brutaleとは

本作は、時間の巻き戻る屋敷内を探索し

招待された客人全員を、死の運命より

救う事が目的であり

それまで何度も何度も同じ一日を繰り返す

 

各章ごとにターゲットとなる客人がおり

屋敷内を探索し、ターゲットと死因を確認

次に、それを防ぐための方法を考えていく

 

自分が事件を解く感覚

主人公は他キャラに干渉出来ないため

(同じ部屋に居る事も出来ない) 

アイテムや屋敷の仕掛けを駆使して助ける

 

その不自由さを上手く生かした

鍵穴から隣室の様子を覗き見し

会話を盗み聞きして情報を集め

考える、それを実行に移す試行錯誤

そういった過程が面白い

 

失敗しても、時間が巻き戻った後に

前のプレイとは違う部屋に行ったり

行動をしてみたりと、自分で事件を解く

そんな没入感が自然と生まれている

             

懐かしさのある雰囲気

箱庭感のある屋敷内であったり

二頭身のキャラクターが

わいわいしている様子はどこか懐かしい

良い意味でPS1時代を彷彿とさせる

 

気になった点

・ヒントが多くは与えられない

 被害者と死亡現場・原因、解決方法を

かなりの部分で、プレイヤーの気付きに

左右されているのは、人を選ぶか

・移動スピード

本作のプレイ上、何度も屋敷内を

歩き回る事になるのだが、個人的には

歩くスピードはやや遅いように感じた

 

 

知の逆転 -読書感想

f:id:ai00914:20170613213418j:plain

内容紹介とレビュー

ジャンル:新書、サイエンス

政治、科学、数学、ロボット工学など

各分野の一流に、それぞれの現状や展望

個人的な考えや経歴等のインタビュー集

 

良かった点

気になった点

  • あくまで、本書刊行当時の最先端であること
  • それぞれに好き嫌いがハッキリしている(特に本のジャンル)

 

感想
[魅力的なインタビュイー]

本書に登場するインタビュイー達は

みなそれぞれの分野での一流の研究者であり

その語る内容は、刺激的で面白い。

 

質問に対して快活にハッキリ答える姿勢には

好感が持て、その言葉の節々からは

自分の仕事に対する自信とやりがい

そして、何よりも楽しんで取組んでいる事が

伝わってくる

 

ともすれば、知識人といえば偏屈で頑固

というマイナスの印象を持ってしまうが

彼らはそんなものを綺麗に払拭する

魅力を発揮してくれる。

 

[ロボット工学の行先は]

現在のロボット研究について氏は

 

人間のマネを目指すだけで

ドアを開けるというような

実用的な研究が活発出ない事が分からない

ロボット工学は30年失われた

 

と中々ショッキングな発言をしている。

確かに僕がパッと思い浮かべたり

テレビに登場するロボットって人型の

人間の動きをして見せるものが多い

 

しかし、有事の現場ではそれよりも

人間が活動出来ないような場所で作業する

むしろ、ロボットを開発するのは

そういう事態に対応するためだったのでは

ないか、と

新しい考えというか疑問を得られた気がする

 

見栄えばかりで肝心なところが

停滞したままである

という鋭い指摘を見る

 

[トム・レイトン博士]

今回のインタビュイーでの一推し(笑)

 

MITの数学教授であった氏が

IT企業アカマイ社の立ち上げから現在までの

エピソードは、単純に読んでいて面白いし

数学が実際の現場でどのように役立っているのかを

分かり易く説明してくれる

 

媒体が本であるし

間に訳者が入っているので

勿論、氏のそのままの発言や雰囲気ではない部分もあるだろうが、それでも読んでいると氏の仕事にやりがいと自信を持ち

楽しんでいる生き生きした姿が伝わる。

 

アカマイ社について、今回初めて知った僕は

氏の「誰も知らないインターネット上最大の会社」

という紹介がズバリそのままだった

(後日検索したら、アカマイ社は日本語のホームページもあり、レイトン博士は経営最高責任者になっていた(インタビュー当時はチームサイエンティスト)。)

 

[まとめ]

本書を読んで特に感じた事は

みなエネルギーに満ち溢れている

という点だ。

自分の仕事にこれだけエネルギーを持って

取り組めるというのは、正直めちゃくちゃ羨ましい…

(しかも、皆さんとても若々しい)

 

自分の興味のある分野から初見の分野まで

幅広く、やや突っ込んで知る事が出来る

 

何よりも、彼らの自信を持って

明確に語る姿が素敵だ。

言葉の力、それを語る人の魅力

そういったものを再確認する1冊

 

 

関連。本書の第2弾

 

ai00914-suici.hatenablog.com

 

PALET 5th Anniversary Tour ~REGENERATION~ TOKYO -ライブ感想

6月10日開催

PALETツアー東京夜の部に行ってきました。


f:id:ai00914:20170611223531j:image

約1月ぶりのWWW界隈

 

思い出と忘備録
[PALET]

今まで名前は知ってたけど、初めて見たのは2月のアイドル甲子園、まだpalet時代ですね

それから対バンで見る機会が増えて

5月のアイジェネでのステージが

めちゃめちゃ良かった事が

今回参加のきっかけかと思う

 

[素敵なライブに出会う]

そんな訳で、僕は本当にわかもいいところ

今回5周年記念、グループとしても

仕切り直し的なツアーで、参加するのは

いいものの、正直良いのかなぁと思っていた

 

そんな杞憂は開始1曲目で取り払ってくれた

これまで対バンで聞いた馴染みある曲と

入場遅めだったのに、前の方に来れた事

それらが手伝い、すぐにチケ代を回収

 

対バンでよくお世話になった

『Believe in Yourself!』

ワンマンで聞くそれはまた別格で

コールしながら何か熱い気持ちになる

 

アイドルのライブではMCも多めで

先月の事前イベントに参加していた事もあり

メンバーの個性や、やりとりが楽しい

チケットソールドアウト報告で喜ぶ姿は

にわかでも嬉しかったな。

 

[PALETが好きになる]

正直初めて聞く曲も多かったけど

それでも楽しませてくれる

楽曲の良さとメンバーのステージ

初めてのワンマン参加なのに

めちゃめちゃに魅了されてしまった

というのが正直な感想

 

勿論、対バンで聞いてきた曲が来た時は

全力で上がれたし、何よりステージ上の

メンバーみんながキラキラしてて

本当に素敵だった。

 

また好きなアイドルさんが出来てしまったな

 

[またね、が素直に言える]

これだけ素敵なステージを見せて貰えたけど

僕の好きな『イチゴ気分』は未回収だった

 

なんていうか

それでもいい、またライブ行くし

って素直に思える。

PALETは、そんなアイドルさんになっていた

 

これまで何があったかは知らないけど

この日見たステージは、本当に素敵だった。

 

だから、これからも積極的にライブ行きたい

にわかでも、そう思えるような

最高のライブが嬉しかった。

 

ツアー、9月に千葉と東京公演があるらしい

また遊びに行くよ!

 

 

基本箱推しのクソDDだけど、

PALETはオレンジの葉月ちゃんと

白のゆいちさんでよろしくお願いします。

 

 

 

先月のご新規イベ感想

 

ai00914-suici.hatenablog.com

 

 

Mr.Shifty 瞬間移動して殴り続けて5時間を溶かす -ゲーム感想

Nintendo SwitchのDLアクションゲーム

Mr.Shiftyを遊びました。その感想です。

 

f:id:ai00914:20170605212217j:plain

 

[システム紹介]

本作は見下ろし視点型のアクションゲーム

主なシステムは、瞬間移動して殴る

ただ、それだけ(!?)

 

複数のエリアで構成されたステージ制で

各エリアの敵を全滅→次エリアへ

その流れを繰り返し進んでいく

 

武器も拾えるけど、基本的には拳1本勝負

そんな脳筋マインドに溢れる素敵な作品

f:id:ai00914:20170605212828j:plain

 

[敵を殴る気持ち良さ]

本作はJoy-Conの振動機能にもバッチリ対応していて

敵を1発流す事にその振動が伝わってくる

これが本当に気持ち良い

 

地味だけど、確実にプレイヤーに

ゲームしてる感覚

操作してる感覚と没入感をくれる

振動機能の良さを再確認出来た体験だった。

 

[研ぎ澄まされる感覚]

本作は、どちらといえば死に覚えゲー

分類される。敵の攻撃を1発でも食らったら

ゲームオーバーな男気仕様

 

なので、普通に立ち回りの悪さが

原因の死亡から

それこそ事故死みたいなものまである

リスポーンが早いのでそこまで

苦にならないのだが

何よりも遊ぶ度に上達が自然と感じられる

 

アクションゲームを遊んでいると

考え方や動きが、だんだんそのゲーム用に

洗練、最適化されていく 

Mr.Shiftyはそんな体験をくれる

 

ステージが進む毎に難易度は

上がっていくのに

死亡数(リザルトで教えてくれる)は

むしろ減っていく

 

そんな目に見ての上達が嬉しいし 

敵を殴り倒した後に、背面の敵の銃撃を

間一髪で隣の部屋へ瞬間移動しかわす

そんな脳汁出る動きを出来るように

なっていた時は嬉しかったな

f:id:ai00914:20170605214111j:plain

トーリー自体も、PS時代のような

軽いノリで進むのが楽しい

 

[まとめ]

本作を知ったのはゲーム情報サイトの

紹介記事で、その時は1発食らうだけで

即死の高難易度ゲームの印象を受けた

 

しかし、実際遊んでみると

アクションゲームがそんなに得意でなくても

遊ぶうちに上手く出来るようになるし

 

瞬間移動して攻撃をかわしつつ殴る!

 

というシンプルでありながらも

気持ち良いアクションに

夢中になってしまった。

 

死に覚えゲーの側面もあるので

同じステージを何度と繰り返す事もあるけど

それを差し引いても、とても楽しかった。

1500円だし、Switchで手頃な

アクションゲームを探している人には

是非とも触れてみて欲しい

 

そんなゲームでした。

 

f:id:ai00914:20170605215038j:plain

 

Nintendo SwitchのDLゲームも

中々期待出来るな!

 

放送禁止歌 無関心は歌を殺す -読書感想

f:id:ai00914:20170530221425j:plain

内容紹介とレビュー

ジャンル:ドキュメンタリー

テレビ番組等で放送禁止、自粛規制の

対象とされている歌がある

その歌は、なぜそのような扱いとなったのか

その理由と背景を筆者が関係者への

インタビューを主に、取材した記録

 
良かった点
  • 放送禁止歌について迫っていく過程は、謎解きのような真相に迫る楽しみがある
  • 歌詞等も可能な限り掲載されており、自分の目でもそれを確かめる事が出来る
  • それぞれの取材に対する明確な目標と、取材による方向性がキチンと書かれているため、分かりやすい
  • 読後も頭に残る問題提起
気になった点
  • 扱うテーマは同じだが、前半と後半で異なった展開と内容
  • 少し鼻につく人もいるかもしれない
  • 本書を通して得られる問いかけは、メディア側の人間には必要だろうが、我々一般人がどの程度の影響を与えるのか分からない

 

感想
放送禁止歌

ワード的に都市伝説やオカルトを

一瞬期待してしまうが

そうではなく、歌詞等に不適切な所があり

テレビなどでの使用は自粛される歌謡曲

 

「なぜ放送禁止歌は放送禁止なのか?」

放送禁止歌のドキュメンタリーを制作し、放送禁止歌を放送する」

そんな筆者の着眼点が面白い

 
[本書の持つ二つの顔]

本書は、大まかに二つの内容から構成される

 

前半パート 

放送禁止歌というものを生み出した

構造や理由焦点を当て、取材・調査を進める

その真相に迫る過程は、どこか推理小説のようでもあり、その意外過ぎた結果も含め

とても面白かった。

個人的にはこの前半パートが特に好きだ。

 

後半パート 

前半での活動をもとに、日米メディアの

意識や環境の違い、部落差別問題等を通して

メディア関係者や読者への問題提起をする

 

本書を読み始めた時は、後半の展開は

予想出来なかった。

それは筆者も同様で、本文中に

「取材を進めていく内に方針が変わって

しまった」と書いている

 

また、部落差別問題といった点にまで

踏み込むが

かといって、差別問題への参加を

押し付けるといった毛色ではなく

あくまで取材を続けるうちに

辿り着いた一つの地点といったスタンス

 

全編を通して、取材過程での筆者の考えも

書かれており

その方向性にブレを感じる事はない

 

ドキュメンタリー撮影のライブ感という物に

触れた気がする

 

[何が歌を規制するのか]

本書の内容を基に多少極端に突き詰めると

それは我々の無知や無関心という事になる

 

その歌の背景や歌詞についても知らない

知ろうとしない

規制のガイドラインとして提示されたら

そのまま受け入れてしまう

 

情報を右から左へ流すだけで

そこで立ち止まって、自分で知ろうと

考えようとしない

 

そんな思考停止の連鎖の一出来事が

放送禁止歌の中に見える

 

勿論、そんな事を言われてもメディア

関係者でない

僕ら普通の読書はどうしようもないけど

自分で知ろうとする、考えようとする

これだけでも少しは違ってくるような

そんな前向きな気がこなくもないか?

 

[まとめ]

本書を構成する二つの内容により

放送禁止歌という問題をよりよく捉え

多角的な面から見る事が出来ているし

何よりダレずに読み進める事が出来る

 

また筆者がテレビ業界出身という事もあり

番組制作の現場についての環境や

それによる問題点が指摘されているのも

興味深い(あくまで取材当時の、ではあるが) 

 

放送禁止歌という、メディア上での事項を

通して読者の姿勢にも問題提起をしてくる

面白く、考えさせられたが

そのくせ読後の感じは爽やか。そんな1冊

 

 

 

筆者関連書籍 

ai00914-suici.hatenablog.com

 

 

 

HYPER LIGHT DRIFTERを遊ぶ 第一印象 -ゲーム感想

5月25日発売

HYPER LIGHT DRIFTERを3時間程遊んでみた

ファーストインプレッション的な感想

 

f:id:ai00914:20170530213729j:plain

 

ハード:PS4

ジャンル:アクション

トーリー:大病に冒された主人公が

                        その治療法を探るために

                        旅する世界を

 

[懐かしさと新しさの混じる世界]

本作は古き良き2Dゲーム全盛の時代を

思わせるグラフィックの世界を探検する

f:id:ai00914:20170530213756j:plain

レトロ風ながらも現行ハードなので

画面は綺麗。アクションもサクサクが嬉しい

 

[小気味良い戦闘]

本作の戦闘は近・遠距離攻撃と

発動中は当たり判定がないダッシュの

組み合せがメインとなる

(武器も切替可能らしいが、そこには未到達)

 

ダッシュして敵との距離を一気に詰めて

近接コンボをキメたり

敵の攻撃を回避しつつ遠距離攻撃で削り

一気に近接攻撃で倒す  など

 

基本的に1vs複数の中で立ち回りを

考えて戦う面白さと

敵に攻撃をヒットさせる感触の

気持ち良さがある

 

(トラップと敵の攻撃が組み合わさり

さながら弾幕ゲーのような画面になった時は笑ってしまった) 

 

[多くを語らな過ぎるストーリー]

本作のストーリー関して、プレイヤーが

与えられる情報は断片的だ。

 

開始時にちょっとしたムービーはあるし

道中出会うキャラに話し掛ければ

数枚のイラストを提示してくれる

(ボイス等は特になし)

 

他にもこれといったテキストでの補完も

今の所見当たらないので、元々ストーリーが

それ程重要視されていないか

自分で考えるプレイヤー向きという感じ

 

大病に冒された主人公が~という

導入の設定も、僕は通販サイトの商品説明で

知りました(笑)

 

[広大な世界に体当たりで挑む]

とても、ざっくりとした目的地を告げられ

世界に放り出される

 

序盤から、地下施設を含めかなり遠くまで

行く事が出来るし、その先々で何かしら

敵や仕掛けがあるのが楽しい冒険感

 

その代わり、結構簡単に迷う事が出来る

自分が、どのギミックをクリアしていないか

(中断後)そもそも左右どっちから来たのか?

というレベルまで

 

また、他に気になった点として

・これだけ広大なマップを移動するのに、操作キャラの移動スピードがやや遅めな事

・ステージBGM的なものがなく、少し物足りない事

などが挙げられる

 

[まとめ]

 本作は人によって評価が分かれると思った。

トーリー面での説明の少なさを

例えば、不親切と取るか

考える余地があると取るかという感じ

 

個人的には、見下ろし型の

2Dアクションゲームとして楽しいし

何より雰囲気が良いので好印象だ。

 

ただ、次回再開した時に

まーた自分が、前回プレイ終了時に

どっちから進んで、どこを目指していたのか

っていうのを忘れている姿が

容易に想像出来るのがつらい

私の家では何も起こらない その屋敷では、死が穏やかに流れる -読書感想

f:id:ai00914:20170529220653j:plain

 

内容紹介とレビュー

ジャンル:ホラー

過去にそこに住んだ人間が次々に死んだ

そんないわく付きの幽霊屋敷の物語

人物へのインタビュー形式、会話

独り言といった書き方とオムニバス形式で

語られる死の記憶

 

良かった点
  • 1話1話がちょうどいい長さでサクサク読める
  • 各話が少しずつリンクしている面白さ
  • 穏やかな文章なのに垣間見えるホラー
  • 筆者の幽霊に対する考えが面白い
  • 幽霊話一辺倒でない、バラエティに富んだ構成
気になった点
  • グロとか強烈なホラーを求める人には向いていないかもしれない
  • 登場人物の、会話や独り言が中心
  • 明確な怪異の正体や原因は語られない

 

感想
[死の積み重ね]

本作に収録されている内容は

バラエティに飛んでおり

その分の様々な死を目撃する

 

犠牲となったの者の主観的な話

事件を伝聞で知った者の客観的な話

基本的にはこの二つの視点から語られる

 

様々な出来事があるが

それぞれが次の話や別の話に登場したり

関わっているので、全体的な統一感がある

 

個人的には『俺と彼らと彼女たち』という

屋敷を修理しにきた大工の話が特に好きで

この話のおかげで、本作のホラーだけでない

また違った面を見る事が出来た

 

逆に『我々は失敗しつつある』という

話はちょっとよく分からなかった。

この話がどんな事件・内容を示しているのか

読み込みの甘さか、イマイチ掴めなかった…

 

それぞれバラバラに読んでも楽しいの思うが

やはり、最初は頭から順番通り読むのが

オススメか

 

[家という時間と感情の交差する場所]

本作の内容もさる事ながら

筆者の幽霊に対する考えも面白い

「過去にそこに住んでいた人の思い出や生の記憶が、時間のズレや何かでたまたま現れたもの」

「家はこれまで何年何人もの人が暮らしているし、そういった意味ではこの世に人が住む家は全て幽霊屋敷」

というような考えがあとがきや

収録されている対談で披露されている

 

[まとめ]

本作は、ある屋敷に関わった人々の

死に様を見ていく事になるが

それに不思議と重さや辛さはなく 

むしろどんどん読み進めてしまうのは

どこか良い意味の軽さがある文章も

手伝っている

 

とは言っても、そこはホラー小説で

やはりどこか不気味であるし

読み進め、死が積み重なる度に

嫌な感じが、じわじわ効いてくる

 

定番の幽霊屋敷ものとは一味違うが

それ故の怖さと面白さがある

そんな一冊