すーさいどは遠い論

タイトルほど過激でない。ゲームと酒とアイドルに溺れる生活ログ(^人^)

オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ 得られた唯一の結論は「やっは分からない」

内容紹介とレビュー

ジャンル:ドキュメンタリー、エッセイ

筆者がオカルトに纏わる様々な人物や

場所を訪れるエピソード集

オカルトとは何か、どういうものなのな

といった内容を上記のエピソードを通し

探求する

[気になった点]
  • 基本的に色んなエピソードを纏めたものなので、ストーリー性のような全体での明確な一貫性は薄い
  • オカルト肯定派にとっても否定派にとっても明確な結論が出る訳ではない
  • 本書の形式上基本的に全て筆者の主観
  • 筆者の前著である「職業欄はエスパー」を前提にした箇所が幾つかある
[良かった点]
  • 収録されているエピソードはバラエティに富んでおり、常に新鮮な気持ちで読める
  • オカルトというテーマを巡る考察、出会う人々の様々な意見が面白い
  • オカルトについて考える一つの参考になりえる内容である
  • 前著「職業欄はエスパー」に登場した能力者の、その後が見られる
 
感想
[Q.オカルトって結局なに?]

本書のメインテーマ

メディア関係(筆者も含む)、超能力者

ダウザー、占い師、心霊協会偉い人

UFOサークル、臨死体験者 などなど

筆者は様々な人々に出会い

ぶつける質問でもある

 

これだけ見ても、オカルトが扱う

含まれる幅が広過ぎるしと思う反面

この闇鍋感がオカルトという言葉の

魑魅魍魎感を表しているとも思う

(個人的には心霊、UFO、UMA

都市伝説くらいで、超能力はまた別と思う)

 
[A.結局よく分からない]

一部例外はあれど、結局殆どの人が

このような想いを抱いてた。

それを見て何だか少し安心した自分がいた。

オカルトというものがどういうものか

知りたい気持ちがある反面

人から「こういうものだ!」と

宣言されるのがどこか嫌という

矛盾した考えを持っている事に

ここで気付く

 

[オカルトに対する姿勢]

筆者のオカルトに対する姿勢とは

「基本的に間違いや勘違いであるけど

中には明らかにそうとは言えないもの

がある」

というもの

実に灰色的であるけれど

個人的には同意できる。

むしろ、これくらいの距離感で

接していくのが適切にすら思える。

だって、オカルト自体が灰色事象なんだもの

 

何か一つの現象を見るにしても

肯定派→オカルト!

否定派→勘違い!

 

人間の近くというのは主観的過ぎると感じる

その中間の、現象の本質と呼べるものが

別にあるのではないか?

 

それについて、本書で提示される

羊・山羊効果や量子論的な例えは

面白い考え方だなと思う

 
[まとめ]

本書に収録されているエピソードは

ガチガチの科学でもなく

ガチガチのオカルトでもない

あくまで、人物に会って話を聞く

イベントやスポットに行ってみる

といった、通常の取材活動の積み重ねである

 

しかし、その一つ一つを通して読んでいくと

オカルトとは一体何なんだろうと

漠然としながらも改めて考える

きっかけや示唆に富んでいる

 

専門的な内容でなくて

日常の延長線上であるからこそ

響くものがあった。

そんな1冊

 

 

[完全なる余談]

本書を読みながら

その内容とは全く関係がないけど

 

近年著しい発展を遂げているAI

もし、それが人間の意識や認識といった

ものを完全に再現出来る段階になったとして

彼らはオカルトをどう捉えるのだろか?

 

そして、仮にオカルトは「あると」

結論を下した場合に

我々はそれに素直に従うのだろうか?

 

特にオカルトの中でもどちらかと言えば

アナログ的、心情や感情寄りな

心霊や呪いといったものについて

デジタルの権化のようなAIに

「ある」という結論を出されたら

どんな気持ちになるんだろう 

「そこまでキッチリ明確に断定すんなよ!」

と逆ギレでもするか?