『黒い家』 -読書感想
ジャンル:ホラー
ミステリ小説欲が一段落したところ、今度はホラー小説欲が激増中
角川ホラー文庫、懐かしい
初めて読んだ小説が、リングでした。
感想
10年くらいに1度読んだ事があるけど、今回改めて読んでいて、終盤のシーン以外ほぼ全て内容忘れていたw
なので、気分は新刊。ラストを知っていても十分に面白かった。
保険金は人間に付けられた賞金なのか
本作は、所謂保険金殺人を巡り、保険会社に務める主人公がその請求人に追い詰められていく
それって、ホラーでなくミステリーなのでは?と思ってしまうが
これが中々にホラー。それが有名な作品である由縁でもあるかと
読んでいた当時は言葉すら知らなかったけど、サイコパスを扱った作品だなーと思う
保険金を得る為に、家族を殺し何食わなぬ様子で支払いを請求してくる。それも何度も。
そんなサイコに、職場・家・恋人まで含めて徹底的に粘着、ストーキングされたらどうなるのか
保険金というシステムにより、人間を賞金首のように扱う恐ろしい人間が確実にいる
という点をしっかり描いてるのは、まさにホラー小説
おわりに
本作の発売は90年代であるけど、サイコパスという言葉が浸透し、所謂通り魔的な残虐事件も経た
今の時代に読む方がむしろ、楽しめるのではないかとも感じた。