まっくじょぶワーカーの憂鬱

日々の労働がつらいから酒とアイドルとミステリ小説とゲームに全力逃避ブログ

「カルト宗教」取材したらこうだった 笑える取材記とこの先の問題提起

カルト宗教と聞くと

ヤバい人達、洗脳、お金ぼったくり、反社会行動

と色々思い浮かぶけれど、それと同じくらい

 

笑ってしまうようなバカな事をやっている人達

 

という印象を持っている人もいるかと思います。

僕もそうで、この本の誘引力は異常でした…

 

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感想のようなレビューのような

「目次から面白い」

カルト宗教を取材した本という事で

目次からその期待を満たしてくれます。

 

・「キチガイの学校へようこそ!」

・モテない男は宗教でもモテない

・史上最速の預言者

・断食中の信者の前で暴飲暴食

…などなど

 

目次の段階から個性がスパークしている

 

「実際にカルト宗教に潜入、交流してみる」

本書は著者が、実際にカルト宗教のイベントや合宿、デモなどに

潜入したり、その取材活動の結果受けた抗議や訴訟問題など

実体験の記録であるので、ある意味ノンフィクション

 

強烈な個性を放つ教祖のお言葉

合宿のカリキュラムとそのお値段

その奇怪な活動  から

 

抗議を受ける

訴訟を匂わせる強気な態度

実際にトラブルになった様子  など

 

良くも悪くもカルト宗教との交流が

ギャグ寄りな文体で描かれていて読みやすく

スッと入ってくる

 

「面白カルト宗教取材記だけでは終わらない」

前半はカルト宗教のどちらかと言えば面白いところがメイン

なので笑える内容となっているが

後半以降は、抗議やトラブル、カルト宗教の実態といった

実際にどう向き合っていくのか、対峙していくのか

という内容に始まり、法律から表現の自由についてまで

踏み込んだ問題提起もしている。

 

仮に僕がカルト宗教について何か記事を書き

それについて訴えられると

勝っても1円にもならない且つ、負けたら賠償金の支払い

そんな長い裁判を戦う事になる

その上、現在の法律の基準では個人のブログ記事等を

フォローしてはいないようだ

 

その時点で、この問題に手を出す人がいなくなる

そういった人が増えていくと

間接的にカルト宗教について知る機会も減り

被害者も増え続けていく

 

という構図が浮かび上がる。

訴えたもん勝ちのようになっている

この現状に対する問題提起は興味深かった。

 

「面白さは危険の裏返し」

本書を読んで特に印象に残った言葉

カルト宗教の活動には傍から見ると笑ってしまう事を

大真面目にやっている。

それはそれで見る分には面白いけど

そんな笑える事を大真面目にやってる/やらざるをえない

信者の人達がいるって、よく考えたら危険じゃないか?

今は面白要素に精をだしているけど

それが反社会的な行動に向かったら?

 

そういう疑問が含まれている事を

この本を読んで初めて知る

新しい視点を貰った。

 

「まとめ」

本書は、笑えるけど、カルト宗教への向き合い方を考えられる内容

それは筆者自身による潜入、教団施設の地元住民へのインタビューなど

入念な取材とカルト宗教に対する一つの信念が支えている

 

正直、最初はネタ本のつもりで買ったけど

良い意味で裏切られた感がある

 

カルト宗教に対する考え方にまた新しい1面をくれた

そんな一冊