テレビドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』3話までの感想
普段ドラマとかあまり見ないにも関わらず、タイトルで少し引っ掛かり
何となく録画して見てみたら、予想外に面白かった。
というのが第一印象
感想
本作は、長期未解決事件の操作を巡り、2018年と1997年の2つの時代をザッピング的に行ったり来たりするのが特徴
これまでの未解決事件ドラマのように、あくまで現代の視点から迫るものを思いきや、主人公が未来の情報を与え
過去の人間に動いてもらい、事件の解決を図るという、ある意味歴史を書き換えていく展開に驚き
時代を繋ぐトランシーバー
では、過去と現代でどうやって繋がるのかと言うと、過去と通信出来るトランシーバーというキーアイテムが登場する
- なぜ過去と通信出来るのか
- 誰が作ったのか
- なぜ交信時間が23時23分なのか
などの謎があるが、この辺は解明されず、あくまで、現代と過去を繋ぐためのアイテムに終始しそうな気もする
過去を書き換える捜査
1、2話前半までの事件では、過去から得た情報を元に現代で事件捜査を進展させていったが
2話の後半で扱う事件では、ひょんな事から2018年の捜査情報を1997年の捜査員に与え、過去から解決を目指すという流れになった
勿論、未来の情報を元に事件に干渉するので
- 本来は死亡する被害者が未遂に
- 犯行日時と現場が異なる
- なんと3話で冤罪が発生し、しかも誤認逮捕された人は死んでしまった
というような、大なり小なり既に影響がバキバキに生じている。
特に冤罪辺りはすごく重い影響のはずなのに、この辺りの受け止め方が何か軽い
というか、いくら事件を解決するためとはいえ、過去に未来(2018年)の情報を流すのに全く躊躇がないのが少し気になる
今後期待したい事
本作は既に1話の時点でループする世界である事が示唆されている。
主人公とトランシーバーで繋がる過去の捜査員は、2018年現在では消息不明となっており
その原因となるのが、主人公が初めて過去と通信した事件(1話で扱う事件)の捜査中の出来事であった。
おそらく、その捜査員を救う事が本作のトゥルーエンド的な終わりだと思うのだけど、それをどう描くのがやはり見せ場だと思う
もっとも、その捜査員が消息不明となる出来事に巻き込まれる現場へ行かないと、主人公はトランシーバーと出会うこともなく
1話の事件も解決しないので、その辺りがこういう題材の面白さでもあり意地悪さだ
おわりに
色々書いてきたが、未解決事件について調べたりそれを題材とした再現ドラマとかを見た際に
今の知識を持った状態で当時の捜査が進められていたらどうなっていたのだろう?と思う事がある
本作は、そんな妄想をある意味で実現している。ところどころ強引感があるが(笑)
ただ、過去に干渉する事で記録にない新たな局面が始まったりなど、展開は流動的で楽しい
本作はリアルタイムで見るものでなく、録画で一気見するタイプの作品だと思ったので、視聴率はあまり振るわなさそうだ。
ただ、個人的に面白く見ているので原作のネタバレを踏まない事を気を付けたいところ