The Sexy Brutale ~第3の殺人からエンディングまで~ -ゲーム感想
The Sexy Brutaleをようやっとクリア
いやー面白かった。
きちっと測った訳では無いけど
プレイ時間は8〜10時間ほど
(人によってもっと縮められそう)
以下、中盤~エンディングまでの感想とレビューを
最後に、エンディングについて少し触れる
項目があります。ややネタバレ
基本的な内容紹介はこちらを参照下さい
[執事探偵はツラいよ]
本作の基本は足を使った探索と情報収集だ
部屋から部屋へ駆け巡り、ドア穴から盗み見
クローゼットに隠れて盗み聞き
時には、同じ1日をループする構造を生かし
特定の場所の張り込みだけに1日を費やす!
そんな執事衣装とも与えられた役割とも
ある意味不似合いな泥臭い戦いが続く
しかし、これがだんだん楽しくなってくる
[気持ちの良い謎解き]
本作の謎時は大まかに分類すると
- 屋敷の仕掛けを生かしたパズル的要素のあるもの
- 使用人の動きを先読みする、アクションゲーム的なもの
- 直感で何とか出来るもの
上記の3種類だろうか
そのバリエーションのおかげで
マンネリを感じず、楽しむ事が出来る
難易度もちょうど良く感じた
(仕掛けを解くものにはヒントがある)
個人的には、第4の殺人を解けた時が
とても気持ち良かった。
[時間というシステム]
ゲスト、使用人と全てのキャラクターが
決まった時間に決まった行動をする中
時間は、中心的な役割を果たす
それは死亡時刻やタイムリミットとして
プレイヤーを追い立てる無慈悲さを発揮する
一方で、行動が時間に管理されているので
その裏をかいたり、時間差でアイテムが
出現したと、プレイヤーの味方にもなる
そんな緊張感と絶妙さに気持ち良く弄ばれた
(平日もこんな速さで時間が流れて欲しい…)
[気になった点]
- 移動速度やちょっとした動作のもどかしさ(敢えて不自由にしているのかも)
- ヒントが与えられるものと、プレイヤーの試行錯誤に委ねられるものの差がある
- せっかく助けたゲストも、次の章に移ると、結局は死んでしまう
[まとめ]
本作は全ての出来事がリアルタイムに
同時進行していく。屋敷内を歩いていると
様々な音が聞こえる。それが何を意味するか
遊び進める内に分かってくるのが楽しい。
シナリオについて 。なぜ、屋敷の時間が
ループし、ゲスト達は殺され続けているのか
それについての解答と、そこに至るまでの
流れについて、満足出来る内容だった。
仮面舞踏会という設定とキャラクター
屋敷内の様々なステージ、BGMなど
まるで一つの劇を見ているかのようでもあり
ムービーなどを挟む事なく、二頭身の
キャラクター達が紡ぐ物語を見ているのは
PS1時代を彷彿とさせる懐かしさを覚える
[エンディングについて]
一つの悲劇から始まった物語
終盤に明らかになる真実と
エンディングまで流れは、どこか前向きで
清々しさのある後味がと幾つかの疑問も残る
始まりと終わりのきっかけが
同じ地点にある、という個人的に好きな構図